海外の競馬記事を訳していくブログ

誤訳などあればコメントにて。括弧書きの文章は力不足で訳せなかったものです。。。

ラニ、ベルモントに向けてさらに上昇

引用元:

www.bloodhorse.com


松永幹夫調教師は、GIIウィナーであるラニチャーチルダウンズではなくベルモントパーク競馬場で行われるケンタッキーダービーに出走させたかったことだろう。

2400mという距離、パサついた馬場、長いバックストレッチなど、多くの条件がラニに合うと松永調教師は言う。ケンタッキーダービーは9着だったが、ベルモント競馬場ではとてもリラックスした雰囲気であり、プリークネスSでは5着となった。そして、6月11日に行われるベルモントSに向けて準備を行っている。

ベルモント競馬場の環境は好きみたいですね。ニューヨークではとてもいい時間を過ごせましたし、土曜日に向けて準備をしています」松永調教師は言った。

「アメリカに来てから、彼はよくやってくれています。ここの環境も静かでとてもいいですね。ダービーの前にこの競馬場の雰囲気を知っていたら、ラニをドバイからニューヨークに連れて行っていましたよ。ダービーで向こう正面があんなにゴチャつくとは思いませんでした」

この日、ラニは5ハロン1:00.43の調教を行った。松永調教師が言うには、ベルモントパーク東京競馬場に似ているという。

「今日は言うことを聞いてくれたみたいです。スピードもストライドも素晴らしかったです。こんなに嬉しいことはないですね」

松永調教師によると、ダービーの前日の調教での奇行で見出しを飾ってしまった(註: こちらの記事)時と比較して、ラニは劇的な成長をしているという。

「プリークネスの前でもラニの状態が良くて嬉しかったのですが、今回もそうです。アメリカで2つのレースを経験して、この国のレーススタイルにも慣れてきたことでしょう。このレースはラニにとって理想的です。勝ったとしても驚きません」

ラニは明白に、ベルモントの2400mという距離を走りきる能力を持っている。彼の父親は2度リーディングサイヤーに輝いているタピット(Tapit)であり、ベルモントS勝ち馬であるトゥーナリスト(Tonalist)を輩出している。そして母はGI馬であるヘヴンリーロマンスであり、その父は2冠馬であり、日本で13年連続のリーディングサイヤーとなったサンデーサイレンスだ。ヘヴンリーロマンスは2000mの距離の天皇賞(秋)勝ち馬で、既に重賞馬のアムールブリエアウォーディーを産んでいる。

ベルモントSの後は日本に戻り、ダートのトップ路線で戦っていく予定だという。3冠レースを全て出走するだけでも素晴らしい偉業だ。今年3冠を完走するのはラニと、プリークネスS覇者のエグザジャレイターだけだ。

「今年の三冠を全て出るのは2頭しかいません。アメリカでは約21000頭の馬が生産されて、その中の2頭です。その中の一頭を調教しています。調教師として大変誇りに思います」


日本時間の6/12早朝、ラニがいよいよベルモントSに出走します。三冠当初からこのレースには可能性があると言われていただけに、期待が高まります。

現地でのラニの注目度はお世辞にも高いとは言えませんが、せっかくなので出走するだけでなく、結果も期待したいところです。

帰国後はどうやら日本のレースに参加するようですが。。。 そういえば日本のダート路線って、GI(JpnI)のレースで2000mが最長距離なんですよね。ラニにとってはもう少し長い方がいいのかもしれませんね。イナリワンが活躍していた時代、東京大賞典は3000mだったようですが。。。