アスコットに登場する注目すべき5頭の刺客たち
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ロイヤルアスコット開催に出走する外国馬は、この開催を盛り上げるための重要な要素だ。今年は世界各地からスターホースがやってくる。ここではその中から、何頭かのビッグネームを取り上げよう。
テピン(Tepin/USA)
クイーンアンS
昨年からは11戦9勝2着2回と、ほぼ完璧な戦績を残している。コントロール可能なスピードとスパートの早さにより、ブリーダーズカップマイルを含むアメリカのマイル戦で圧倒的な強さを誇っている。ロイヤルアスコット開催の最初のレース、その頂に上り詰める資質は十分だ。
マーク・キャス調教師 「北アメリカの芝レースの中で、史上最強級の牝馬だと思います。その強さをアスコットの地でも見せたいです」
アカプルコ(Acapulco/USA)
キングスタンドS or コモンウェルスカップ
昨年イギリスで走った2走で怪物的な強さを見せた牝馬。このロイヤルアスコット開催に向けて出走した今年の2戦では両方とも勝利し、今まさにアスコットを制圧しようとしている。
ライアン・ムーア騎手 「彼女は特別です。ウェスレー調教師は、彼女は3歳馬にも関わらず、姿も走りも4歳馬のようだと言っていました。彼女は優れた資質と凄まじいスピードを持っています」
エイシンヒカリ(A Shin Hikari/Japan)
プリンスオブウェールズS
10馬身差でライバルたちを粉砕したイスパーン賞では世界中が驚愕した。そして、おそらく彼こそが、今年の開催で最も注目を集める海外馬だろう。日本にとって凱旋門賞は未だに聖杯(註: 追い求めるべきものの例え)であるが、初のロイヤルアスコットでの勝利もまた、日本という競馬狂の国を熱狂の渦に巻き込むだろう。さらに言えば、世界的騎手の武豊が乗るのだ。
武豊騎手 「自分のレースをして、エイシンヒカリにはやりたいようにやらせるだけです」
ゴールドファン(Gold-Fun/Hong Kong)
ダイヤモンドジュビリーS
元アイルランド馬である香港馬で、現在はフランスの厩舎でイギリス人調教師に預けられているという、ゴールドファンは出自からして超国際的だ。香港ではGIに手が届かなかったが、もともと香港はスプリント路線で世界最高レベルであり、彼の能力自体には疑いようはない。スピードももちろん、1200mを越える距離でも大丈夫なスタミナも兼ね備え、アスコット競馬場にはピッタリだ。
リチャード・ギブソン調教師 「7歳になっても、まだまだ衰えはありません」
モンゴリアンサタデー(Mongolian Saturday/USA)
キングスタンドS or ダイヤモンドジュビリーS
ブリーダーズカップターフスプリントを勝利したことにより、モンゴル出身調教師初のブリーダーズカップ勝利をもたらした馬だ。エネビシ・ガンバット調教師は、普段は母国で20マイル戦のためのポニーを調教しているが、サラブレッド調教師としても一流であることを証明した。その馬が、来週アスコットに出走する予定だ。
エネビシ・ガンバット調教師 「スタッフには、彼のことをモンゴリアンサタデーではなく"チャンピオン"と呼べと言っています。私のノートにもチャンピオンとばかり書いていますよ」
ロイヤルアスコット開催の注目馬のうち、海外馬に関する記事です。
エイシンヒカリが注目されていることは今更言うまでもないですが、それ以外にもなかなか個性的な馬が揃っている印象です。特にモンゴリアンサタデーのエピソードは強烈ですね。
ロイヤルアスコット開催の初日は6/14(火)、クイーンアンSから始まります。このレースには日本からエイシンエルヴィンも参戦予定です。テピンの強さを見せつけられるレースになりそうですが。。。 初日から要注目です。