デットーリ、ダービーで人気馬に乗る重圧を語る
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エプソムダービーで人気になるであろうウイングスオブデザイア(Wings of Desire)。その馬に騎乗するフランキー・デットーリだが、彼もまた大変な重圧を感じているという。
30年近くもの間、そのイタリア人は騎手として活躍してきた。
しかし、ジョン・ゴスデンと出会ったことで、彼はいま最も充実した日々を過ごしている。 ----彼らはちょうど1年前、ゴールデンホーン(Golden Horn)でダービーを制し、そしてまた再びのクラシック制覇を目論んでいる。
ウイングスオブデザイアは2歳時には未出走だったが、この半年で重要なダービートライアルであるダンテS(GII)を勝つまでに成長した。
あまりにも早く出世したために、ゴスデンは彼をダービーに連れて行くための準備ができていなかった。追加登録のために、月曜日には75000ユーロを支払いに行く予定だという。
「去年も勝ったけど、今年も勝てるように祈っているよ」と、デットーリはBBCに語った。
「エプソムは個性的な競馬場だよ。最初に100フィート登った後、コーナーを回りながら下って行く。そしてコースは外から内に向かって傾斜しているから、バランスを取るのも難しいんだ。
本当に強いものだけがダービーを勝つのさ。勝つためには、多くの困難を乗り越えなければならないから。
僕たちにとっては、ダービーはモナコGPやウィンブルドンとイコールさ。本当にすごいイベントだよ。10万人以上の人々が、世代最強の馬をその目に焼き付けに来るのさ。だから、ダービーは特別なんだ。
調整ルームからすごいプレッシャーがかかる。レースを勝てば、その馬の価値が500万ユーロとか1000万ユーロになるから。みんなすごいプレッシャーを感じている。もちろん僕も。
口が渇き、鼓動も早くなる。そこに観客の熱狂も加わる。だから、他のどのレースとも全く違う。
ワールドカップの決勝に出場する選手も、全く同じような感じなんじゃないかな。本当に、逃げ出したくなるなるほどの緊張に襲われるんだ」
日本ダービーが今週日曜日に行われますが、本家本元のエプソムダービーは6月4日に発走となります。
デットーリ騎手はエプソムダービーをすでに2勝(オーソライズドゴールデンホーン)していますが、それでもこれほどまでに緊張するのは、やはり馬にとっては一生に一度のレースだからでしょう。馬主・調教師の事も考えると、両肩に乗る責任の大きさは想像もつきません。
エプソムダービーのオッズを見たのですが、ウイングスオブデザイアとほぼ並んで、2戦2勝のユーエスアーミーレンジャー(US Army Ranger)が人気を集めているようです。前走はハナ差の辛勝だっただけに、過剰人気っぽくはありますが。。。