エイシンヒカリ、ライバルを粉砕する
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武豊に導かれた坂口正則厩舎の5歳馬は、GI馬がひしめくライバルたちをまるであざ笑うかのようだった。
ヴァダモスがレースを作り、そこから離れすぎない位置の二番手にエイシンヒカリはつけていた。
しかし、ラスト2ハロンで武豊と彼の相棒がスパートをかけると、あとはあとはただ一人の勝者の独走劇だった。
前走でガネー賞を制したダリヤンは少なくともかなり健闘したが、鞍上が必死になることもなく10馬身差で勝利したエイシンヒカリには完敗だった。
同じくガネー賞を走ったシルバーウェーブが、ヴァダモスをわずかに制し3着だった。
(My Dream Boat slightly missed the break for the Clive Cox team, but made encouraging late headway to finish sixth.)
デヴィッド・オメアラ厩舎のモンディアリストはレースに参加できなかった。昨年のフランスダービー馬、ニューベイも同様に伸びることはなかった。
9ハロンで争われるこのGIレースは、昨年はソロウが勝利した。他にもマンデュロ、ゴルディコヴァ(連覇)、シリュスデゼーグルがその名誉あるリストに名を連ねている。そして、勝者にはロイヤルアスコットへの道が開かれている。
坂口調教師は、アスコットが次の遠征地になることを認めたが、凱旋門賞への参加は即座に否定した。
「彼はよくやってくれました。馬場だけが心配だったのですが、素晴らしい勝ち方をしてくれました。フランスのレースに挑戦することは彼のオーナーが決めたことです」
「この後はアスコットに行って、その後日本に帰国する予定です。凱旋門賞は彼には長すぎるでしょう」
スカイベット社はプリンスオブウェールズSの賭け対象からエイシンヒカリを除外していたが、すぐに3.75倍のオッズがつけられ、その後3.25倍となった。
("You won't see an easier winner of a Group 1 all season," said Sky Bet's Michael Shinners.
"Time will tell what the form is worth and Royal Ascot will ask a new question, but we've a new favourite and with very good reason. Punters wasted no time taking our initial 7/2.")
エイシンヒカリのイスパーン賞ですが、衝撃的な圧勝でしたね。ここまで圧勝するとは全く思いませんでした。
「凱旋門賞に行って欲しい!」という声も多いそうですが、坂口調教師は参戦を明確に否定しています。ちょっと残念ですが、このまま中距離界の世界チャンピオンを狙って欲しいです。
ここまで圧勝したことで気になるのがレーティングですが、レーシングポスト社では「カリフォルニアクローム(127)を上回るレーティングをつけるべき」と書いています。ジャスタウェイに続く世界チャンピオン誕生となるのでしょうか。