まだ間に合うエプソムダービー出走各馬紹介
引用元:
Derby 2016: Epsom runner-by-runner guide | Racing UK
16頭の出走馬が、第237回エプソムダービーの出走を待ち構えている。
ダンテ賞勝者のウィングスオブデザイアが4.5倍の一番人気、そしてオブライエン厩舎のユーエスアーミーレンジャーが5倍で二番人気に続く。
もしこの最も偉大な平地競走でどの馬に賭けるか決めていないのならば、ここで出走馬紹介をしておこう。
アクロスザスターズ(Across The Starts)
調教師: マイケル・スタウト 騎手: キーレン・ファロン 倍率: 25倍
未勝利戦で他の3頭相手に楽勝した後、準重賞のダービートライアルで見どころのある3着だった。成長は見せているが、前走では勝ち馬から1 1/2馬身離されてしまった。勝ちきるのにはさらなる上積みが必要だ。
アルゴメーター(Algometer)
調教師: デビッド・シムクック 騎手: ジム・クローリー 倍率: 33倍
芦毛のダービー馬の誕生は1946年のエアボーン(Airborne)まで遡る。クックドハットS(準重賞)を出遅れながら勝利したが、その前のレースではミッドタームに完敗を喫している。明らかにスタミナが彼の長所で、どちらかというとセントレジャーSの方が向いていそうだ。水曜日に死亡したシムクック厩舎のコルシカン(Corsican)に捧げる勝利となるか。
バイオダイナミック(Biodynamic)
調教師: カール・バーク 騎手: ドギー・カステロ 倍率: 200倍
5月の未勝利戦で勝ち上がってきたが、その前のレースでユーエスアーミーレンジャーとポートダグラスに約9馬身差の完敗を喫している。流石に厳しいか。
クロースオブスターズ(Cloth Of Stars)
調教師: アンドレ・ファーブル 騎手: ミカエル・バルザローナ 倍率: 7倍
2歳時にGIレースでロビンオブナヴァン(Robin of Navan)の2着となり、その後サンクルー競馬場で行われたGIIレースで勝利を収め、成長を見せた。2400mへの距離延長はもはや問題にはならないだろう。彼の父・シーザスターズのダービー勝利の再現を狙う。
ドーヴィル(Deauville)
調教師: アイダン・オブライエン 騎手: ジェミー・スペンサー 倍率: 10倍
2歳時にロイヤルロッジS(GII)で2着となったが、ダンテ賞でウイングスオブデザイアにわずかに及ばなかった。ワークフォースは前走2着からダービーを制したし、2ハロンの距離延長も問題ではないはず。
ハーザンド(Harzand)
調教師: デルモット・ウェルド 騎手: パット・スマレン 倍率: 14倍
重馬場の未勝利戦を16馬身差で勝利し、その後のGIII戦も重馬場だったがこれも勝利。道悪適性を示した。これまでの戦いで優れたスピードは見せていないが、雨が降れば一気に浮上なるか。
ハンフリーボガート(Humphrey Bogart)
調教師: リチャード・ハノン 騎手: シーン・リービー 倍率: 25倍
昨年のロイヤルロッジSで4着だったが、今年はそこからの成長を見せ、ミュジドラSを勝つソーミーダー(So Mi Dar)にクビ差まで迫った。(However, High-Rise, in 1998, was the last to contest that race en route to Epsom glory.)
アイダホ(Idaho)
調教師: アイダン・オブライエン 騎手: シェイミー・ヘファーマン 倍率: 20倍
ベリサックスS(GIII)でハーザンドの2着に入り、アイリッシュダービートライアルS(GIII)ではムーンライト・ショーグンの3着に入賞した。栄光を掴むためにはさらなる飛躍が必要だ。
マサート(Massaat)
調教師: オーウェン・バローズ 騎手: ポール・ハナガン 倍率: 16倍
昨年のデューハーストSで2着だが、今年の2000ギニーではガリレオゴールドの2着に入った。2000ギニーで2着に入った馬からは3頭のダービー馬が誕生している(サーパーシー・ニューアプローチ・オーストラリア)。しかし、マサートはその3頭ほど長距離適性を見せていない。
ムーンライトマジック(Moonlight Magic)
調教師: ジム・ボルジャー 騎手: ケビン・マニング 倍率: 12倍
昨年は2戦2勝だったが、復帰戦ではアイリッシュダービートライアルSでアイダホ・ショーグンの後塵を拝した。厳しい戦いにはなるが、半兄が3200m戦で勝利しており、距離は問題ない。
ポートダグラス(Port Douglas)
調教師: アイダン・オブライエン 騎手: コルム・オドノヒュー 倍率: 18倍
2歳時にGII戦を制し、チェスターヴェース(GIII)ではユーエスアーミーレンジャーと好勝負を繰り広げた。(Is 4lb better off with the winner and surprise he is trading at much bigger price than him.)
レッドウェルドン(Red Verdon)
調教師: エド・ダンロップ 騎手: シルベスター・ドゥ・スーザ 倍率: 20倍
ドンカスターでのハンデ戦の戦いぶりからはダービー馬という素材ではなかったが、前2走で勝利し評価を上げてきた。ただ、もう少し距離は必要か。
ショーグン(Shogun)
調教師; アイダン・オブライエン 騎手: ドナチャ・オブライエン 倍率: 50倍
アイリッシュダービートライアルSで2着になった後、復帰戦のクレイヴンSでは3着だった。アイリッシュ2000ギニーでは健闘したが、強敵が揃った印象だ。
ユリシーズ(Ulysses)
調教師: マイケル・スタウト 騎手: アンドレア・アッゼニ 倍率: 7倍
ガリレオ産駒3頭目のダービー馬を目指し、そして3組目の母子オークス・ダービー制覇を目指す。この3戦で成長し続けており、前走の未勝利戦では8馬身差の楽勝だった。これに勝利すれば、スタウト調教師ダービー6勝目となる。
ユーエスアーミーレンジャー(US Army Ranger)
調教師: アイダン・オブライエン 騎手: ライアン・ムーア 倍率: 5倍
戦後、2歳戦に出走せずにダービー馬になった馬は5頭いる。この馬はデビュー戦を勝利した後、チェスターヴェースでポートダグラスを制した。勝ちきるのにはもう少し力がいるのかもしれないが、成長の余地は大いにあるはずだ。
ウィングスオブデザイア(Wings Of Desire)
調教師: ジョン・ゴスデン 騎手: フランキー・デットーリ 倍率: 4.5倍
ユーエスアーミーレンジャーと同様、2歳戦には出走しなかった。2戦目で未勝利戦を勝利すると、ダンテ賞で優れたスピードを示した。過去30年、ダンテ賞勝ち馬のうち9頭がダービー馬になっている。
今年のエプソムダービーは、抜けた馬がいない混戦になっているようです。
ウイングスオブデザイアが一番人気ですが、特筆すべき実績があるわけではありません。騎手の腕が物を言うレースになりそうです。